自分 | それってもしかして、前にエリカさんとチャットで会話してた時のこと!? |
スピネル | あの時は、この逢瀬つばめの残留思念を捕獲するために―― |
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エリカに偽装して誘導したのですが。 |
結果的に、貴方をも騙すこととなってしまい申し訳ありませんでした。 |
自分 | つばめの思念が欲しかったの? |
スピネル | この子はRedinessの回線接続を変更し、神楽を同化させようとしました。 |
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そうなれば、私と神楽との間には、大きな問題が生じます。 |
そして、その余波としてぴょんこまで消えかかったのです。 |
愛する夫を失い、続けざまに最愛の娘との繋がりまで消される。 |
こんな惨いことがあってよいのでしょうか。 |
私はその理由を知るべく、切り替えた主であるこの娘を捕獲しました。 |
ですが、残念ながら、この娘からは、特にらしき情報は得られず。 |
つばめ | 情報も何も、わたし本当に何も知らないんですよぅ……。 |
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スピネル | 今では、そもそもこの娘が本当に回線を操作したのかも疑わしく。 |
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それには別の理由もあるのですが―― |
今よりも少し前、私は神楽のクランとして、この娘と戦っています。 |
その時、この娘の大元であるつばめさんは― |
神楽のことをとても大事にしてくれていました。 |
果たしてそのような子が今回のような事件を起こすものでしょうか? |
自分 | それはつばめ違いだよ |
スピネル | どういう事ですか? 何か知ってることがあれば教えてください。 |
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自分 | 説明しにくいけど、戦ったつばめはその子の一部に過ぎません |
スピネル | ということは―― |
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神楽の友達であるつばめさんは、大元の娘のクランのようなもの? |
なるほど、色々と察しがつきました。1つ確認ですが―― |
大元の娘とは、確か日本を包む繭を発症した娘のことですよね? |
であれば、今回の件、気持ちはわかります。 |
私だって、娘との繋がりを破壊されれば、これだけの負の感情が湧き出ます。 |
自身を破壊しに来た母娘を黙って見ているわけがありません。 |
ならば、遠慮など無用ですね。 |
自分 | 待って、つばめを攻撃しないで |
スピネル | 気持ちはわかります。ですが―― |
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残念ながら、これは精神の殺し合いなのです。 |
神楽とつばめさん。手を緩めた方が破壊されてしまう。 |
手を緩めないことが、私の、私の娘への最高の愛情です。 |
私は、神楽の幸せの為には悪魔にだって魂を売るとそう思って生きてきた。 |
ですから、これはごく自然な考え方でしかありません。 |