千羽鶴 | 嘘はついてない。今ここで証明してもいい。 | |
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いえ、嘘つき呼ばわりされたのは納得いかないから―― |
今から過去の私の発言を1つずつ検証していく。 |
当時、貴方がしてきた質問『神楽CHはいつ来るの?』に対する返答と検証。 |
当時の私の返答を緑色で、それに対する現在の見解を黒色で出す。 |
貴方の質問: 『神楽CHはいつ来るの?』 |
さあ。今の私にはわからない。 |
この時は本当にいつ解禁できるかわからなかった。 |
もちろん、解禁するつもりはあった。 |
チャンネルが増えないことも含めて、一つの大きなドラマである。 |
この言葉も、今なら納得してもらえると思う。 |
今まさに、そのドラマの真っ最中だもの。 |
もちろん、チャンネルが来ないことには、ちゃんとした意味がある。 |
意味はあった。 |
CH.5というTRI-OSのチューニングバンドは''最初から存在していた。 |
けれども、無闇に解禁できない理由は、既に貴方に教えてる。 |
外の世界に、私たちと貴方とのやりとりが筒抜けになるから。 |
私が卯月神楽のチャンネルを解禁しようとした当初の目的は―― |
彼女だけが持つ、外の記憶を逆手に使い、彼らから防御すること。 |
けれども実際は、それ以前の状況になってしまった。 |
前にも話したとおり、途中で計画が狂ってしまいCH.05は見送られた。 |
なぜならそれ以前に―― |
卯月神楽に、やってもらわなければならないことが出来たから。 |
それは、逢瀬つばめ…いえ、カレンの消滅。 |
その結末は、貴方が観測したとおり。 |
まあ、ここに関して言えばCH.05を予定通りに解禁し―― |
外の世界からの防御用に使っていたら、また歴史は変わっていたかもしれない。 |
…なんて、そんな事言っても仕方ないし、後悔とは少し違うけど。 |
いずれにせよ紆余曲折あり現在CH.05は当初とは別の理由で解禁された。 |
そして、今に至るというだけのこと。 |